現在、ぜんそくの治療で最も効果的なのは吸入ステロイド薬。直接患部に薬剤が届くので副作用も少ないという(※写真はイメージ) 画像提供/Louis-Paul St-Onge/Getty Images この春、中国から飛来するPM2.5が大きな問題となった。大量に吸い込めばぜんそくになるおそれも指摘され、不安を感じた人も多いだろう。その一方、「ぜんそくは子どもの病気。大人になってからかかることはない」と高をくくっていた人もいる様子。だが、ご用心。ぜんそくは子どもだけの病気ではない。特に近年、大人のぜんそくが増加しているという。 「ぜんそくとは、刺激に対して気管支が敏感に反応する体質を持つ人が、何らかの刺激を受けて発症する病気です。たとえば化学物質やほこり、ダニ、花粉などのアレルゲンが刺激となり、ぜんそくは発症します。しかし、ぜんそくを引き起こす原因はそれだけではありません」(独立行政法人国立