クラフトワークはいかに後世の音楽に影響を与えたか?(第一回目) 音楽家にとって生死のピリオドはさほど重要ではなく、作品数 x 総再生回数が、重要な時間の概念となる。個人の生は反復できない(輪廻転生というある種の宗教上の概念を除いて)、しかしながら音楽上にトレースされた生はいくらでも反復できる。その反復は個人の聴取においてと、汎世界的な規模においてでは、意味合いが変わってくる。Music non stop! ロボットを模した活動を続けたクラフトワークのフローリアン・シュナイダーの死にあたっては、このような冷徹な振る舞いをすることによって、喪失感を回避しようとする心の動きがありました。心の動きがあったというのは、感情的な喚起があり、それを抑制したということです。何かしら、クラフトワークの活動に擬えた態度をとるべきであろう、と思ったのでしょう。いづれにせよ、たった今も20秒に一人、世界のどこかで
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