◆捜索範囲の設定に疑問の声 北海道不明男児保護 発見場所は「想定外」 子供の行動読めず 【鹿部、七飯】渡島管内鹿部町の陸上自衛隊演習場内で保護された田野岡大和(やまと)君(7)について、道警や消防、同管内七飯町などによる捜索範囲の設定が「適切だったのか」と疑問の声が上がっている。2日までの6日間で延べ約900人を投入したが発見できず、捜索関係者は一様に「想定外の場所だった」と話す。7歳の子供では「10キロ離れた場所にいるはずがない」「険しい山道に入っていくわけがない」という先入観が捜索範囲を狭めた可能性がある。 「もっと早く見つけてあげたかったが、子供の行動範囲がここまで広いとは誰も思わなかった」。道警幹部はそう驚く。 大和君の捜索は、道警や消防、七飯町が、行方不明になった当日の5月28日夕に開始。「7歳の子供が行けるであろう範囲」(町幹部)として、現場から半径3キロ圏の林道や林道脇を捜索