著者は、リクルートに入社しリクルート問題に関わり、その後、企業危機コンサルタントとして独立した田中辰巳さん。さまざまな企業危機との対峙した経験から、現実的で緊迫感のある内容だ。 冒頭、田中さんは、日本人が平和に慣れすぎており、「企業の人々の心には、どこか油断があるように思えてならない」(18ページ)と語る。その結果、面倒な仕事を反社会勢力に依頼してしまうことになるが、「『正義のアウトロー』などいないと知るべき」(19ページ)と警鐘を鳴らす。 そして、意外なことだが、「渉外担当には、およそ体育会とはかけ離れた印象の人物こそ適任」(21ページ)という。「言語が不明確で、“のれんに腕押し”のような、それでいて結構撤密な人」。「そんな人物を闇社会の住民はもっとも苦手としている」からだ。 田中さんは、「『危機だ、リスクだ』と騒ぐ前に、『何の危機か』を正確に把握しておかないと、対応を誤ってしまう」(5
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く