金本、新井、緒方から菊池、堂林、丸まで二流の男は、こうして一流を育て上げた内田順三 前広島二軍監督「さらばカープ、愛しき赤ヘルたち」 小さな大打者・若松勉の陰に隠れ、数字を残せなかった内田順三は、現役時代の悔しさをばねに、一流打者を育てる名人になった。67歳になってもなお、請われる男が、カープ愛と赤ヘル魂を語った。 「ダメ」と言わずに育てる 駒沢大学を卒業後、プロに入って今年で45年目。選手、指導者として一度もユニフォームを脱ぐことなく、ここまでこられました。ありがたいことです。 私が今の評価をいただいたのも、自分の力ではなく、携わった選手がうまく育ってくれたおかげです。カープは自前で育てないといけない球団ですから、首位打者を2度とった正田(耕三)をはじめ、江藤(智)や金本(知憲)などもそれこそ、首根っこ捕まえてやらせました。彼らもつらかったと思いますが、打者としての土台を作るのに少しでも