渋谷駅構内(東京都渋谷区)に飾られている画家、故・岡本太郎氏の壁画「明日の神話」の一角に、ベニヤ板に描かれた別の絵が張られているのが見つかり、警視庁渋谷署が軽犯罪法違反などの疑いで捜査している。 同署によると、板は縦約80センチ、横約200センチで、壁画にテープで張り付けてあった。福島第1原発の原子炉建屋をイメージしたような、4つの骨組みだけの建物から煙が出ている様子が描かれているという。 1日、同署に匿名で通報があり発覚した。いつ張られたかは不明だという。 「明日の神話」は岡本氏が昭和44年に制作した縦5・5メートル、横30メートルの巨大壁画。米国の水爆実験で、第五福竜丸が被爆した際の水爆の炸裂(さくれつ)の瞬間をテーマに描かれている。平成20年から同駅のJR改札と、京王井の頭線改札の間にある通路に展示されている。