大畠章宏国土交通相は29日の閣議後会見で、被災地の復興支援を目的に無料化している東北地方の高速道路を、復興とは関係ないトラックが悪用している問題について触れ、「悪用が止まらなければ、再検討せざるを得ない」と述べ、被災者以外の無料化の打ち切りもあり得るとの考えを示した。無料措置は8月末が期限だが、継続を検討していた。 東北地方の高速道路無料化は、6月20日から開始。被災者のほか、被災地の物流支援のため、被災者以外の中型車以上も対象とした。 しかし、料金システム改修のための費用や時間が確保できなかったことから、無料化区間で乗り降りすれば、無料化区間以外の料金も徴収されない。このため、この制度を悪用し、復興とは無関係のトラックが被災地内のインターチェンジ(IC)で乗り降りする“ただ乗り”が相次いでいる。