2013年11月21日のブックマーク (1件)

  • コラム別に読む : 男性が老親と向き合うとき 諸橋泰樹さんが選ぶ本 - 諸橋泰樹 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■息子介護の時代 一昨年、母を看取(みと)った。約40年、母と二人暮らしだった。 「介護殺人 加害者の7割は男性」(2012年7月11日夕刊)、「虐待の6割 孤立介護」「独り 母と向き合い」(13年4月7日朝刊)。こういう記事にふれるたびに、「男おひとりさま」の自分にも起こりえたかもしれない事態を想像して暗然とする。 ■弱い親のそばで 実際、入院中の母に“意地悪”をしてしまったことがある。人工呼吸器により顔全体がマスクで覆われた姿ながら頭はハッキリしている母が、ある日、「ところでタイキはどうしたの?」ときいた。病院では「毎日会話やマッサージをしに来る孝行息子」と言われ、それを演じてもいた息子は、悲しみのあまり、「死んじゃったじゃない」と言ったら、母はマスクの下で顔をくしゃくしゃにし、「わ〜ん、タイキが死んじゃった〜」と泣いたのだ。大慌てでとりなしたが、これは立派な虐待だと、さらに悲しくなっ

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