マンガ批評：「シャングリ・ラ」密林で戦う美少女 池上永一のＳＦをマンガ化(まんたんウェブ) - 毎日ｊｐ(毎日新聞)温暖化により炭素排出量で世界市場が動かされるようになった近未来、東京は「アトラス」と呼ばれる巨大な空中都市を建設し、地上は密林と化した。「アトラス」に移住できた富裕層と、森林へと追いやられた大量の難民と大きな格差が生まれたこの社会に、少女・國子が反政府組織を率いて立ち上がる……。 原作は、琉球王朝の舞台にした「テンペスト」や直木賞候補となった「風車祭（カジマヤー）」などファンタジーの中で沖縄を描く作品で知られる池上永一が０４年から約１年間、アニメ情報誌「ニュータイプ」で連載した小説。 ０５年に出版され、これまでは文章でしか読めなかったキャラクターを、作画の烏丸匡さんが独特の味で造形した。中でも國子の親代わりで、「最強のニューハーフ」ことモモコの造形は素晴らしい。マンガ自体もスピードあふれるアクションが展開され、原作の設定を残しながら大胆にアレンジ。原作とはまた違った魅力を放っている。マンガ
