東日本大震災以降、企業の災害対策、中でもBCP(事業継続性)に注目が集まっているが、大学でも情報システム基盤を見直す動きが広まっている。 茨城大学は、日立製作所が提供する屋外設置式のコンテナ型データセンターを導入し、2014年10月からプライベートクラウド基盤として運用を開始したと発表した。学生や教職員が利用するメールシステムなど、校務用システムのサーバをはじめとする機器を移設したという。 茨城大学はこれまで、サーバを校舎内のサーバ室に設置して管理していたが、2011年の東日本大震災で校舎が停電し、全システムが停止。約5日間にわたって受験生や学生への情報発信や、教職員間の連絡の手段が途絶えるなど、業務が止まってしまった。 システムの本格的な復旧までには1カ月かかったという。空調システムが破損した上、サーバ室を8階建て校舎の地下に配置していたため、校舎の安全性を確認するのに時間がかかったため
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