能登半島地震の影響で、北陸電力志賀原発(石川県)北部の30キロ圏に設置しているモニタリングポストが機能せず、空間放射線量が測れない状況が続いている。原子力規制委員会によると、5日午後4時時点で、石川県が輪島市と穴水町に設置した14カ所でデータが欠測している。 志賀原発の30キロ圏には、規制委や石川県などが設置したモニタリングポストが116カ所あり、空間放射線量を常時測っている。しかし地震後の1日午後5時以降、14カ所でデータが取れなくなった。 石川県原子力安全対策室によると、14カ所のうち半数ほどは、実際に測定できていることを職員が現地で確認した。残りはまだ確認できていないが、原因は通信トラブルだとみられる。欠測地点よりも志賀原発に近いモニタリングポストは通常通り機能しており、地震前後で数値の上昇はなく、外部への影響は出ていない。