昨年一年で、撮影の主力はすっかりフィルムに移った。なぜフィルムで撮るのかについては、幾つか理由があるのだが、それはここでは割愛して、フィルムで撮影してデジタル画像を生成するADDシステム(アナログ撮影、デジタルラボ作業、デジタル出力)について、現時点の記録と備忘録を兼ねて書いてみたい。 ADDシステムの起点は、当然ながらフィルムカメラである。撮影に使うフィルムは、今のところカラーネガフィルムばかり、それもKodak GOLD100が圧倒的に多い。2011年は、30本以上このフィルムを使った。ISO100のネガフィルムを使う理由は、手持ち機材に古いカメラが多いため、シャッター速度やAEの関係で高感度なフィルムでの露出にシビアな撮影に向かず、比較的遅いシャッター速度で撮れるISO100で、アバウトな露出を許容するネガフィルムの懐の深さを当てにして撮影しているからだ。Kodak GOLD100を