2022年11月14日のブックマーク (2件)

  • 自己肯定感の話 ⑦

    「おはよう、バッド・ガール。昨夜はちゃんとタクシーで帰宅したようだね。今後もそうしてほしい」 ホテル滞在3日目の朝、ドアマン氏に挨拶をしたら、笑顔でそんな言葉が飛んできました。 このホテルのスタッフミーティング、情報の共有が完璧すぎるのでは? おそらく、私が夜遊びに出掛けた時刻も帰った時刻も、毎度、スタッフみんなにきっちり把握されている模様です。 しかも、昨夜のお出掛け先は、我等がバトラー、ティムにあらかじめ報告してありました。 「あなたに何かあっても、行き先さえわかっていれば、我々に打てる手があるでしょうから。煩わしくても、教えていただきたいのです」 そう言われたら、「予定は未定です」なんて言えるはずがないじゃないですか。 携帯電話は存在していても、海外で使うなんてことは夢のまた夢だった時代、「前もって相手の居場所を知っておく」ことは、今よりずっと重要事項だったのです。 何だかすっかり品

    自己肯定感の話 ⑦
    dssgfg
    dssgfg 2022/11/14
    “「小さな紳士であれ」と。 男の子はハッとした様子で背筋を伸ばし、すぐに再びロープから手を離して、女性の前に立ちました。 女性はニッコリして、「ご協力ありがとうございます」と丁重に礼を言い”
  • 自己肯定感の話 ⑥

    ロンドン塔を(一部)満喫したあと、予定どおりホテルに戻った我々は、部屋でしばし休息しました。 祖母は、日にいるときと同じように、一時間ほどお昼寝を。 このお昼寝習慣、私には「時間が勿体ない~!」というジタジタ感がありましたが、これを毎日続けたおかげで、祖母も元気に旅を続けることができたように思います。 そういえば、この旅行に出掛けたのは秋のことでした。 早く行きたいとジタジタしていた祖母を待たせたのは、私の仕事のスケジュールがなかなか調整できなかったこともありますが、いちばんに、旅行によい時期を待っていたからです。 期待どおり、夜はけっこう冷え込むものの、祖母が活動する日中は比較的過ごしやすい気温でした。 それでもオーバー80には、見知らぬ土地というだけで消耗する環境だったことでしょう。 祖母が妙に険しい顔でぐっすり寝ている間に、私はホテル最寄りのスーパーマーケットに行き、自分用のお安い

    自己肯定感の話 ⑥
    dssgfg
    dssgfg 2022/11/14
    “何故かちょっとはしたない買い食いをしているような顔でそう囁いた祖母の笑顔は、少女めいてとても可愛らしかった”