インゴルシュタットは2004年に誕生した新しいクラブ。昨季から初めて1部で戦うことになったこの若いチームで、渡邊は居場所を見つけることができるか? 2015年9月。18歳になるひとりの若者が並々ならぬ覚悟を持って日本を飛び出し、単身ドイツの地に降り立った。 ブンデスリーガのクラブ「インゴルシュタット」に所属する渡邊凌磨は、群馬の名門・前橋育英高校で3年間を過ごし、高2の時にはU-17日本代表としてU-17W杯(2013年、UAE大会)に出場した選手だ。高いボールコントロール技術とシュートセンスでチーム最多の3ゴールを叩き出すと、高3の最後の高校選手権ではチームを準優勝に導く活躍を見せ、高校サッカー界のスター選手の1人となった。 卒業後は早稲田大学へと進学。今度は関東大学サッカー界のスター候補として、華々しくデビューする……はずだった。 実はその頃、彼の中に誰も止めることが出来ない、別の覚悟
自分の知らない言葉を当然のように使われるとゾクゾクする。ほとんど性的興奮の域に達している。自分が聞いたこともない言葉を当然のように使われて、「もちろん知ってますよね?」という態度を取られること。これがたまらない。 だから私は電車の中で女性誌の吊り広告を見るのが好きである。自分と無関係な言葉、無関係な表現、無関係な欲望があふれているからだ。たとえば数年前に見かけて、いまだに覚えている女性誌のコピー。 今年こそ、パンツスタイルを極めたい! これだけでゾクゾクする。私はパンツスタイルを極めたいと思ったことがない。人生で一度もない。しかしこのフレーズには「何年も挫折してきた」というニュアンスさえ読み取れる。「今年こそ」である。世の中にはパンツスタイルを極めようと何年も努力している人間がいるのだ。ゾクゾクする。 昔、ふとした拍子に、知らない女のラジオをきく機会があった。メインは女なんだが、聞き役の男
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く