『炎のランナー』『ブレードランナー』の映画音楽を手がけたギリシャ出身のシンセサイザー奏者/作曲家、ヴァンゲリスが5月17日に亡くなった。享年79。彼の個人事務所からの声明で明らかになった。死因は明らかにされていないが、ギリシャの地元紙によると、新型コロナウイルスの治療を受けていたフランスの病院で亡くなったという。 1943年に生まれたヴァンゲリス(本名:エヴァンゲロス・オディセアス・パパサナスィウ)は、ほとんど独学で音楽を学び、高校時代からプロ・ミュージシャンとしての活動を開始。1963年に最初のバンド、フォーミンクスを結成する。1968年には母国を離れてパリに移住し、プログレッシブ・ロック・バンドのアフロディテス・チャイルドを結成。ヒット曲「Rain and Tears」(邦題:雨と涙)で知られ、1972年の大作『666』など3枚のアルバムを発表した。 その後はソロ活動を本格化させ、電子