作家の安部譲二(本名・直也)さんが9月2日、急性肺炎のため東京都内の自宅で死去した(享年82)。最期は妻・美智子さんと愛猫・ウニちゃんに看取られながら息を引き取った。『塀の中の懲りない面々』などで人気を博した安部さんは、本誌の連載コラム『ゼッタイ間尺にあわねえゾ!! 安部譲二の怒・怒・怒!』(97年4月〜15年12月末の約18年間)を執筆。その論調は、時に過激すぎて、「ここは削らせてください」と担当編集を少々困らせることもあった。だが、安部さんは、「俺は前科十四犯。怖いものなんてないよ」「褒めるほうが嫌われないし、楽だよ。でも、それじゃダメなんだ」と、そのスタンスを変えなかった。「忖度」なしの無頼派作家・安部氏が日本人に残した名言を、ここに紹介する。 10月から消費税が10%に上がるが、奇しくも連載第1回の見出しは『政治屋にもの申す!! なぜ消費税を5%に上げなきゃいけないんだ』(97年