「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!」 今年流行った某アニメ映画の某主人公のように、毎日が涙目で叫びたい気分だった。 ・・・ちょっと盛り過ぎな感じもするけれども、田舎で暮らしていたときは大概こんな気持ちで生活していた気がする。 自分は和歌山県の生まれである。和歌山県と聞くと、 和歌山県?どこ?ああ、近畿の端っこにある県ね。あそこってなんかあんの?・・・こんなイメージを持つ人が多いんじゃないだろうか? 他県の人には近畿のおまけだなんて言われるし、毎年台風は直撃するわ、大阪の防波堤としての役割しかないなんて言われるわ、冬になると食べきれない量のみかんが送られてくるわで、悪いところは数え切れないくらいあった。 大学生になったら絶対こんな県脱出してやる!俺は都会でヒーハーするんだああああ!と意気込んでいたのに、進学したのは北海道の地方の大学だった。なんで? それで現在やっと大阪という都会に
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