次代のソフトウェア産業の革新はノウハウの“囲い込み”によってなし得るのか、それとも“共有”によってなし得るのかなし得るのか。“群衆の叡智”が有効に働くコンセプトを明確しようとするシンポジウムが11月1日に開催される。 かつて、人という個体とひも付いた形で存在していた「知恵」は、今やネットワーク上にとけ込み、「群衆の叡智」などの言葉で呼ばれるようになったことは、ジェームス・スロウィッキー著『みんなの意見は案外正しい(Wisdom Of Crowds)』や梅田望夫氏の言葉を持ち出すまでもなく、多くの方が感じているとおりだ。 「群衆の叡智」が次代のソフトウェア産業に革新をもたらすことは、論を待たないところだが、一方で、それを引き出して結集し、新たなノウハウ/製品として社会に送り出す仕組みが希少であることもまた事実である。そうした事実は「Web2.0は何も生み出していない」などという言葉で語られる
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