東京電力福島第一原発の事故の環境への影響を調べている日本、米国、デンマーク合同の研究チームが、調査結果を発表した。それによると、大量の放射能が放出されて間もない3月から7月の野鳥の繁殖期間に、すでに放射能の深刻な影響が出始めていることが明らかになった。 研究チームには日本から立教、長崎、福島大学、米国からサウスカロライナ大学、他にパリ第11大学などが加わった。 研究チームは放射能汚染の程度のデータをもとに福島県内の300に及ぶ地点で鳥の種類と個体数を調査。 放射線量の最も高い地点は毎時35マイクロシーベルト、最も低い所で毎時0・5マイクロシーベルトだった。それぞれの調査地点の鳥の個体数と種類は研究者らの目視と鳥の鳴き声によって判別されたという。 データは最新の数学的手法と統計学を用いて解析され、線量が異なる地域間で鳥の個体数がどう異なるかを調査。その結果、鳥の個体数は放射線量が高い所ほど少