2011年08月21日12:01 カテゴリ 貧困大国アメリカを巡る「勘違い」 行動経済学の大家として知られるデューク大学心理学部教授ダン・アリエリが、米国における富の不均衡を巡って、非常におもしろい実験をしていたので紹介しよう(Perspectives On Psychological Science 6: 9-12, 2011)。 3つの国について、資産所有額を上から下まで20%毎に区切った上で、それぞれの区分における富の所有率を被験者に見せ(サムネイルをクリックすると大きくなります)、「あなたはどの国に住みたいですか?」と、問うたのである。 国1が「仮想の国」における富の分配であることはいうまでもないだろう。全国民が等しく富を分け合っている「おとぎの国」にあっては、「究極の平等」が成り立っているので、それぞれの区分が、等しく20%ずつの富をわかちあっている。 国2では、資産所有額最高の