任天堂は17日、2014年3月期業績の大幅な下方修正を発表した。1000億円の黒字としていた連結営業損益は350億円の赤字に、売上高は従来予想の9200億円より3割以上も少ない5900億円にとどまる。海外での不振やスマートフォン(スマホ)普及など苦戦の要因は様々だが、とりわけ目立つのが主力と期待された家庭用ゲーム機「Wii U(ウィー・ユー)」の失速だ。1983年のファミリーコンピュータ発売以来、ゲームの雄として君臨してきた同社は今、岐路に立たされている。ゲーム業界を長く取材してきた筆者が、任天堂復活の条件を探った。