埼玉県加須市の旧県立騎西高校に集団避難している福島県双葉町民の1人が、児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)容疑で警視庁に逮捕されたことを受け、井戸川克隆町長が双葉町宛てに直接寄せられる義援金を辞退すると、町民に説明していたことが3日、町関係者の話で分かった。 関係者によると、町長は1日、旧高校で開かれた町民との対話集会で事件に触れ「逮捕者が出た。義援金を今後、辞退する」と表明。出席者から「町職員や町議であれば理解できるが、逮捕は1人の町民。いかがなものか」「義援金は送る方の選択」との声が上がったが、町長は態度を変えなかったという。 町に直接寄せられる義援金とは別に、国や県からの1世帯40万円の義援金の配分手続きはほぼ終了している。 警視庁は5月25日、知人の女子高生に裸の写真を送らせたとして、同法違反容疑で霊媒師見習い佐藤昌弘容疑者(57)を逮捕した。(共同) [2011年6月3日12時40