植物繊維を主な素材にすることで、ほとんどが自然に分解されて土になるセンサーを開発することに大阪大学のグループが成功し、将来的に農業の生産現場などで利用できる技術として注目されています。 開発されたセンサーは、湿度によって発信する電波の周波数が変化する仕組みで、広い畑に多数設置すると水分が不足している場所が把握できる一方で、土に埋まると40日後にはほとんどが分解されるということです。 現在は電源として電気を供給する必要があるほか、回路の部分に使われている銀などのわずかな金属は分解されないということですが、将来的には畑にまいて使用し、回収する必要がないセンサーに改良していきたいとしています。 春日特別研究員は「こうしたセンサーは、農業の現場にもあらゆるものをインターネットでつなぐIoT技術を普及させることに役立つ」と話しています。