八斗島事業所へ向かう社員たち。スポンサー企業の決定に、再生への期待を寄せる=2日午前8時ごろ、伊勢崎市 ◎交錯―畑違いの再建相手 EV集中の布石か 1943年に群馬県伊勢崎市で産声を上げ、カーエアコン用コンプレッサーなどを核に世界展開するようになったサンデンHDが、中国企業の下で再起を図ることが決まった。本県製造業の雄に生じた震動に、関係者や地元企業はさまざまな思いを巡らせている。 「予想が外れた。(再建相手に)あっと思った。電気自動車(EV)などに経営資源を集中する。そんな意思表示なんだろう」 経営再建の一環で、中国のハイセンス(海信集団)傘下に入ることになった自動車部品メーカーのサンデンホールディングス(伊勢崎市)。子会社化の発表から一夜明けた2日朝、元幹部は取材に語った。 サンデンHDは、カーエアコン用コンプレッサーを主力製品の一つとする。元幹部は、自社製品と親和性が高い自動車関連企