国立西洋美術館がITを活用した新しいサービスに乗り出す。まず4月29日から5月7日の連休期間に,携帯情報端末やBluetoothアンテナなどを使った,案内サービスを実験的に提供する。 実験に協力するのは,坂村健 東京大学教授が率いるYRPユビキタス・ネットワーキング研究所。ロダンの彫刻などの作品の前に無線ICタグやBluetoothアンテナを設置。来館者が携帯情報端末の「ユビキタス・コミュニケータ」を持って近づくと,その作品の解説を表示する。ユビキタス・コミュニケータは同研究所が開発したもので,無線ICタグをはじめとした各種のセンサーを備えたもので,これまで上野公園や新宿,神戸空港など,各地のユビキタス分野の実験で使われている(関連記事)。作品と解説データのひもづけには,坂村教授が提唱する仕組み「ユビキタスID(uID)」を使う(関連記事)。 文書や動画など解説用のコンテンツの整備には,N