長野市松代町など市南部地域の住民有志が、来年3月末で廃止される長野電鉄屋代線の鉄路を活用して次世代型路面電車(LRT)を走らせる構想を進めている。路線は善光寺やJR長野駅など中心市街地と市南部をつなぎ、南北が一体となった地域活性化を目指す。構想の具体化はこれからだが、実現に向けて地域の賛同を募っており、市側にも関与を求めていく考えだ。 構想を中心となって進めているのは松代地区住民自治協議会会長の中島嘉一郎さん(65)。松代住民自治協はディーゼル車運行を模索しているが「LRTは環境にやさしくエネルギー効率も優れていることが分かった。資金的にも国の補助が期待できる」とし、今後はLRTの導入に活動の中心を移す考えだ。 構想では、路面電車は松代、若穂両地区の屋代線の鉄路を活用して運行。中心市街地までは車道などに新たに鉄路を敷設する。南長野運動公園(篠ノ井)、川中島古戦場(小島田町)、長野赤十字病院