東京ビッグサイト(東京都江東区)で2008年8月、日本オーチス・エレベータ(東京)が製造し、保守管理を請け負っていた上りのエスカレーターが逆走し、乗っていた10人が負傷した事故で、国土交通省の昇降機等事故調査部会は19日、「部品の溶接不良や固定ボルトの緩みでモーターの位置がずれたため、エスカレーターに動力を伝えるチェーンが緩み、上昇力が十分に伝わらなくなったことが原因の可能性が高い」などとする調査報告書を公表した。 事故は、アニメ関連グッズの展示即売会が始まった直後に発生。入場者は1階から会場のある4階に直接向かうエスカレーターに乗り込んだが、先頭が4階に達した時にエスカレーターが逆走し、約50人が転倒、うち10人が負傷した。 事故当初は重量超過が原因との見方もあったが、同部会が当時の映像を分析したところ、全84段あるこの事故機に乗っていたのは最大125人で、この機種の積載荷重とされる「体