一時的なブームかと思われたライトノベルはいまだに大人気で、毎月、いや毎日数えきれないほどのシリーズが出版されている。 アニメをチェックすれば毎シーズン数本はラノベ発で、どこの本屋にもラノベコーナーが大きめにとられるほどの人気っぷり。 ラノベを象徴するのは、やはり「異世界転生」だ。 主人公が異世界(剣と魔法があるファンタジー世界)に生まれ変わる、もしくは召喚されて新たな人生を歩む……という作品群である(本記事では異世界転生も異世界転移も、便宜的まとめて「異世界転生」と呼ぶ)。 『無職転生』や『Re:ゼロから始める異世界生活』『転生したらスライムだった件』『盾の勇者の成り上がり』『本好きの下克上』など、有名作品は数知れず。 さてさて、なぜ異世界転生ラノベがこんなにも人気なのか。 よく言われるのは、「粗があってもファンタジーだと押し切れるしゲームやアニメの世界観をトレースすればいいから書きやすい