静岡済生会総合病院(静岡市駿河区小鹿)は27日、有効期限を約2か月過ぎた新型インフルエンザワクチンを静岡市内の15歳の男性1人に誤って接種したと発表した。 男性は2週間後にめまいや吐き気を訴えて別の病院に入院し、現在は自宅療養中だが体調がすぐれないという。めまいなどの症状とワクチン接種との因果関係について、静岡済生会総合病院は「否定できない」としている。 同病院によると、接種ミスがあったのは7月15日。8月18日に薬剤師が在庫を確認していた際、5月25日で期限が切れていたワクチンを接種したことに気づき、病院は今月25日になって静岡市保健所に報告するとともに、家族に謝罪した。 記者会見で同病院は、〈1〉ワクチンを保管する冷蔵庫内で、有効期限による分別が正しく行われていなかった〈2〉接種時も有効期限を確認しなかった――など、ワクチンの管理や取り扱いに不手際があったと説明。そのうえで、「有効期限