経済産業省原子力安全・保安院は12日、東京電力福島第1原子力発電所1号機で、燃料棒が損傷する「炉心溶融」が起こった可能性が高いことを明らかにした。同発電所の周辺監視区域の放射性物質の測定で、燃料に含まれるセシウムが検出された。同原発1号機では、圧力容器の中で冷却水の水位が下がり、燃料棒が冷却水から露出する状態になっていた。
経済産業省原子力安全・保安院は12日、東京電力福島第1原子力発電所1号機で、燃料棒が損傷する「炉心溶融」が起こった可能性が高いことを明らかにした。同発電所の周辺監視区域の放射性物質の測定で、燃料に含まれるセシウムが検出された。同原発1号機では、圧力容器の中で冷却水の水位が下がり、燃料棒が冷却水から露出する状態になっていた。
福島第一原子力発電所、第二発電所で相次いで出された原子力緊急事態宣言は、日本の原発防災の巨大地震に対する見通しの甘さを露呈させた。 東電によると、建屋の震度など実際の揺れのデータをまだ評価していないものの、今回の地震のマグニチュード8・8は同発電所の想定(最大マグニチュード7・9)を上回る規模だった。 緊急時に水を注入して炉心を冷やす緊急炉心冷却装置(ECCS)が電源も含めて停止。くみ上げた冷却水(海水)を回すポンプも止まった。このため、原子炉の冷却が不十分になり、格納容器内の圧力が上昇、容器が崩壊する危機が高まった。 ポンプ停止の原因は、福島第一の場合、1〜6号機の非常用ディーゼル発電機計13機がすべて、地震約1時間後に故障停止したことだった。想定では、地震が起きても各機が非常用発電機を融通しあって復旧するとしていたが、全滅した。 福島第二では、被害状況が確認できない、として海水を通すポ
東京電力は12日午前、福島第二原子力発電所の1、2、4号機で、原子炉を収納し、原子炉を水で冷やす格納容器の圧力抑制室の温度が水が沸騰する100度を超え、冷却機能が喪失したと発表した。
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