文部科学省は20日、遺伝子組み換え生物の不適切な管理があったとして、農業・食品産業技術総合研究機構作物研究所(茨城県つくば市)、製薬会社「第一三共」の葛西研究開発センター(東京都江戸川区)に対して厳重注意した。 同省によると、作物研は2007年1月~今年5月、大豆の遺伝子組み換え実験で、閉じておくべき実験室の扉を開けたままにするなどした。葛西研究開発センターは09年6月~今年7月、遺伝子組み換え生物を接種したマウスなどの死骸を滅菌せずに処分した。 いずれも、遺伝子組み換え生物を規制する法律に定められた拡散防止措置をとらなかったケースだが、組み換え生物の外部への拡散はないという。