政府の社会保障制度改革国民会議会長を務めた清家篤慶応義塾長は7日、東京・内幸町の帝国ホテルで開かれた読売国際経済懇話会(YIES)で講演した。 少子高齢化による労働力人口減少に関し、「働く意思のある人が働ける『生涯現役社会』をつくっていく必要がある」と述べ、高齢者であっても70歳まで働ける社会づくりの必要性を強調した。 清家氏は、厚生年金の支給開始年齢が段階的に65歳に引き上げられることから、「定年の年齢も65歳に引き上げていくことが大切だ。日本は(定年後の再雇用などで)70歳ぐらいまで引退年齢を引き上げられるし、そうしていくことが望ましい」と指摘した。また、年金の支給開始年齢のさらなる引き上げを、中長期的な課題として挙げた。