政府は、子どもの命を奪うこともある水痘（水ぼうそう）を予防する小児用ワクチンと、高齢者の主な死因の一つの肺炎を起こす肺炎球菌用のワクチンを、予防接種法に基づいて自治体が行う定期予防接種に加える方針を固めた。 総務省が地方交付税を通じて財政支援し、厚生労働省が予防接種法の施行令を改正する。定期接種は来年秋から実施される見通しだ。 全身に発疹ができる水痘は、厚労省の推計では小児を中心に年間に約１００万人が感染し、２０人程度が死亡する。ワクチンは患者を大幅に減らせると期待され、１～２歳までに一定期間を置いて２回接種する。 肺炎球菌は主に高齢者が年間に数十万人感染し、約３万人が亡くなる。ワクチンは重症者を減らす効果があり、６５歳以上が１回接種すればよく、最初の５年間は対象年齢を６５歳、７０歳、７５歳などと５歳刻みとすることで幅広い高齢者世代が受けやすくする。

２２日午前６時５０分頃、福島市松川町関谷の除染作業の現場事務所で、放射線量測定に使用するサーベイメーター２０台（約７１０万円相当）がなくなっていることに出勤した男性従業員が気付き、１１０番した。 プレハブ２階建て事務所の１階窓ガラス１枚が割られており、福島署で窃盗事件として調べている。 発表によると、盗まれたサーベイメーターはいずれも重さ約１・５キロで、事務所１階に置かれていた。事務所は、福島市から、同市松川町地区の除染作業を請け負った地元建設会社の共同企業体（ＪＶ）が使用しており、２１日午後６時半頃、従業員が施錠して帰宅したという。

【ニューデリー＝田原徳容】海上自衛隊とインド海軍は２１、２２日、インド南部チェンナイ沖で共同訓練を行った。昨年６月の日本での訓練に続いて２回目で、インド洋では初めて。 両国は、中東から日本へ原油を輸送するシーレーン（海上交通路）の安全を確保するとともに、中国が海軍力を増強して影響力拡大を図っている動きもけん制するため、防衛協力を進めている。 海自からは護衛艦「ありあけ」「せとぎり」の２隻、インド海軍は駆逐艦など３隻が参加。不審船舶への立ち入り検査、攻撃を受けた際の水上射撃や対潜水艦戦など前回より実戦的な訓練を行った。在インド日本大使館の井上嘉史防衛駐在官は「互いに戦術技量を高められた」と述べた。 中国は、インド洋のスリランカやモルディブで軍港化を見据えた港湾整備や経済支援を展開。インドは、中国籍とみられる潜水艦の頻繁な航行も確認している。インド国防省幹部は本紙に「中国の脅威は現実にあり、海

安倍晋三首相の外遊にかかる平成２５年度の宿泊予算がすでに底をついていることが２２日、分かった。首相が掲げる「地球儀外交」の影響により海外出張が例年をはるかに上回っているためだ。来年１月には、中東やアフリカ、インドなどへの訪問を控えており、政府は他の予算を切り崩して捻出する必要に迫られている。 首相の海外での宿泊費は内閣官房の「内閣総理大臣外国訪問等経費」から支出され、２５年度は３４５０万円だった。政府関係者によると、年度の４分の１の期間を残して宿泊予算が枯渇した例は近年では珍しいという。 昨年１２月に再登板した安倍首相は今年に入り、東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）の全１０カ国をはじめ、延べ２９カ国を訪問した。在任が１年３カ月だった野田佳彦前首相と菅直人元首相のそれぞれ延べ１６カ国と８カ国、９カ月だった鳩山由紀夫元首相の同１１カ国と比べても、安倍首相は突出している。 政府は２６年度の宿

包丁を投げつけて夫を刺殺したとして、大阪府警浪速署は２２日、大阪市平野区喜連西、アルバイト門谷和美容疑者（４０）を殺人容疑で緊急逮捕した。 門谷容疑者は「包丁は投げたが殺すつもりはなかった。脅すつもりだった」と殺意を否認している。 発表によると、門谷容疑者は２２日午前１時１０分頃、アルバイト先の同市浪速区の居酒屋で、友人男性と来店した夫の利幸さん（４５）と口論になり、店外に出た利幸さんを追いかけて背中に店の包丁を投げて刺し殺した疑い。包丁は背中の左側に刺さり、利幸さんは同市内の病院に運ばれたが、約３０分後に死亡が確認された。