横浜市都筑区のマンション傾斜問題で、施工主の三井住友建設が、くいの未到達が判明した場所の強固な地盤「支持層」が実際には深さ16メートル付近にあるのに、設計段階で2メートル浅い約14メートルと見込んでくいを発注していたことが24日、同社への取材で分かった。くいの長さ不足は設計した同社のミスと認めている。 傾いたマンションで見つかったくいの未到達は、施工主の見込み違いがきっかけになったといえ、三井住友建設には詳しい説明が求められそうだ。孫請けとして、その後くい打ちを施工した旭化成の子会社「旭化成建材」は、くいを入れるための穴を掘削して支持層に届かないと分かれば三井住友建設に伝え、長さを満たす別のくいの発注を依頼する必要があった。製造には数週間かかるという。 三井住友建設によると、追加発注はなく、設計通りのくいが使われた。 未到達くいの工事は工期終盤に集中していたことが分かっており、旭化成は、旭