中国海軍の情報収集艦が鹿児島県沖の日本領海に侵入した問題で、米国防総省のクック報道官は16日、「領海は尊重されるべきだと考えている。日本政府と緊密に連絡をとる」と述べた。 クック氏は「状況は日本政府から知らされている」とも語った。日本側の懸念を認識しているとした一方、「これが海事上のルールで許されるものかどうか。日本と中国の両政府が解明するのがよい」とし、具体的な論評を避けた。 中国軍艦が領海に侵入した時とほぼ同時刻の周辺海域では、日米印の海上共同演習に参加するインド海軍艦艇2隻が航行していた。中国軍艦はインド軍艦を追い、レーダーで監視していた疑いがある。中国側は領海侵入に関して「国際海峡の通過通航権」を理由に正当化する主張をしている。(ワシントン=杉山正)
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