「これからは『当たり前』になっていくのではないでしょうか。ウォシュレットもかつては、なくても良い機能だったのが、今はみんなが『ほしい!』と思うものになっています」――そう語るのは、ITベンチャー・バカン(東京・千代田区)の河野剛進・代表取締役だ。 「同業者」であるKDDIの広報担当者も、今後の広がりに自信を見せる。 「おかげさまで好評です。オフィスや、一般のお客様が利用されるような商業施設など、ニーズがあると考えております」 空き室の状況が一目でわかるアプリ 新興ベンチャーと携帯大手、この2つの企業がともに手掛けているのは、「トイレ」にまつわる事業だ。簡単にいえば、 「トイレの空き室の有無を、スマートフォンやサイネージなど、外部から確認できるサービス」 である。 「も、漏れそう!」、外出先、突然の便意に襲われて飛び込んだトイレ。ところがあいにく、個室はいずれも満員。ほかの階のトイレに行くか