この度、9月30日付けで厚生労働省を退官することにいたしました。 2001年4月の入省以来、多くの皆様に大変お世話になりました。 厚生労働省の仕事や霞が関にも、これまで育てていただき、使い続けてもらった返しきれないほどの恩がありますが、私個人の生き方の問題として、自分のスタイルを貫いて、より自由なフィールドで自分を使いたいという気持ちがどうしても抑えきれなくなりました。 1. 官僚という仕事を選んだ理由 学生時代の私は、素の自分とギャップが最も少ない仕事を探しました。 素の自分というのは、ずっとみんなのことを考え続けているということでした。 物心ついた頃からガキ大将だった私は、よく友達を殴って夜お母さんと一緒に謝りに行ったりもしていましたが、一方でどういうわけだか、クラスで起こっている出来事は全部自分の問題だと思い込んでいました。 部活でもキャプテンをやったり、大学でも政治学を専攻しながら
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