ギャラをもらっていないと言っていた宮迫さんらが、嘘でしたと白状して、一日も早く謝罪会見ですべてを洗いざらいぶちまけて世間に詫びたいと訴えてきた。さて、あなたは「よっしゃ、すぐやろう」となるだろうか。 なるわけがない。 会見を開いて、宮迫さんたちにこれまでの経緯をすべて語らせてしまったら、そもそもの発端が、「吉本興業が反社系イベントにタレントを派遣したことでした」という事実がバレる。そうなると、カラテカの入江さんにすべての「罪」を押し付けて「芸能界追放」したこととの、整合性が取れなくなる。また、先ほどのような芸人たちの「処分」の根拠も揺らぐ。 つまり、会見を開くことは、「芸人の闇営業」という個人の罪から、「反社系イベントに関わった吉本」という組織全体に拡大させることになってしまうのだ。 ● 企業の浄化よりも 経営陣の保身を優先 吉本の社員数は865人、契約をする芸人は6000人もいる。それだ