2011年2月、タワーレコードの社長に就任した嶺脇育夫は自他ともに認めるアイドルオタクである。昨今のアイドルブームと相まって「もしアイドルヲタクがタワーレコードの社長だったら」とタモリ倶楽部にも出演、メディアの注目を集める存在となっている彼だが、もちろん社長に就任したのはオタクだからではない。 大阪・心斎橋店や新宿ルミネ店の店長を歴任し最高店舗経営責任者、最高ブランド責任者などを経て43歳の若さで社長に就任した嶺脇氏は、CD不況といわれる中、音楽ソフト小売業としてどのような生き残り策を考えているのか、また、そのような状況にアイドルブームはどのような影響を与えているのか、サポティスタ・岡田が話を聞いた。 【AKB、ジャニーズ、K-POPが音楽業界を支えている】 岡田 オリコン発表の2011年度シングル総売上は3964.4万枚と2010年度実績を約500万枚上回り、シングル総売上は2年連続の