「もってけ!セーラーふく」こそ日本音楽史上の事件である。 従来の日本のラップは構造をそのまま輸入したものだった。 それは高低アクセント、モーラ拍のリズムによる詩(短歌、俳句)、 モノフォニー的詠歌の日本語とは本来相容れない。 さらに日本のポップスは西洋的な歌唱法(「伸びやかな」発生)を模倣したものだった。 これも日本語の唄とは相いれない。 冒頭ラップはF7に固定だが、メロディラインは日本語の高低アクセントに委ねられている点 そして、これが重要だが、英語的な強勢アクセントを人工的につけてはいない点だ。 しかもサビは一転してコード進行による和音が支配していると思いきや、 メロディラインは日本語の高低アクセントにほぼ合わせてある。 ここで高低アクセントと合っているため「西洋的な歌声」を無理に出す必要がないのだ。 だからラップと同じ語るような歌声でサビを歌えるようになっている さらにさらに、ラップ
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