「文章を書くことによって、指先から毒素が流れ出し、心が癒やされる」。テレビドラマやミュージカル出演などで活躍中の俳優、田村芽実さん(24)は、読書や文章を綴ることによって救われてきたという。アイドル時代に文学に目覚め、今では自らコラムや舞台脚本を手がける田村さんにとって「書くこと」とは。その魅力を語ってもらった。(津田和納) -幼いころから本好きでしたか。 「子どものころはむしろ嫌いでした。姉が小学校の図書館の本を端から端まで読んでしまうような本好きで、自分は劣等感があったんです。中学生になった時、(アイドル集団の)『ハロー! プロジェクト』に入って、毎日群馬県と東京を新幹線で往復する生活に。時間がもったいないと思って、1日1冊を目標に読むようになりました」 -当時はどんな本を。 「初級から入るのは好きじゃなく、上級から入るタイプ。『夏目漱石読んでるなんてかっこいいじゃん』みたいな。大きな