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ブックマーク / datsuo.side-story.net (1)

  • 100%ゼロ story

    それは私が、彼と出会った時。じとっとした重たい夕暮れ。黄色を反映する、白い膜を張ったような黄緑が目に眩しかった。私は彼が驚かぬように、ゆっくり歩み寄る。目を見張りがら。静かに。 彼はじっと上を見つめる。私に気付いたのか、気付かないのか、たまにピクリと動いては無防備になる。私が想像する彼の体は、とても柔らかく、優しい。少しでも爪を立てようものならぷつんと弾けてしまうのだ。きっと中は形のない水のようなものが詰まっている。光を筋にして、白く細やかな線を引っ張る。 今まで彼を覆っていた枯れ葉のような殻がぽとりと落ちた瞬間、私は彼を連れ去らなくてはいけないような使命感に駆られた。欲求に合理化を重ねる。合理化に使命感を重ね、更に広範囲へ引き延ばす。 私は彼を優しく連れ去った。部屋の中にいる彼は落ち着きがなく、白はすっかり濁り始めていた。私は焦った。どうにか彼を私の好きな彼に留めておきたかった。あの茶褐

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