『できることをしよう。〜ぼくらが震災後に考えたこと』(糸井重里/ほぼ日刊イトイ新聞著・新潮社)より。 (糸井重里さんと木川眞(ヤマトホールディングス社長)の対談「クロネコヤマトのDNA。」の一部です) 【糸井重里:最初にうかがった、救援物資を運ぶチームのことについて、もうすこしくわしくお話しいただけますでしょうか。 木川眞:「救援物資輸送協力隊」ですね。 糸井:そう、それです。その活動は現在も続けられている。 木川:続けています。 糸井:救援物資がちゃんと被災者のみなさんに届くのか、ということについては、心配されたり話題になったりいろいろなかたちで言われていますが、実際のところはどうなんでしょう。 木川:それはですね、救援物資をどこにどれだけ送るか、送った物をどうやって管理するか、そういう整理整頓が、できていないケースがやっぱり多いんです。 糸井:ああ……。 木川:災害が起きたときには、常