リスナーとして音楽を享受する方式はいくつかあるが、「レコードやCDを個人的に聴く」と「アーティストのライブへ出向いて大人数で大音量で聴く」の中間ぐらいに位置するのが、「ラジオやストリーミングなどで聴く」あるいは「ディスコやクラブへ出向いて聴く」という方法論ではないだろうか。 ディスコを経由してのDJ/クラブカルチャーシーンでは、その場に特化した音楽、いわゆるインストのダンスミュージックが進化してきたが、その一方で「ボーカル有りの歌ものソングをクラブで聴く」という在り方もまた同時にあった。例えば日本では、パンクロックを中心にプレイされるDJイベント『LONDON NITE』(大貫憲章氏主催)は1980年から現在まで続いている。他にもあらゆるジャンルに特化したDJイベントは無数にある。 これはもちろんロックに限らず、ポップスにおいても同様である。そこではファン活動と結びつくケースが多々見られる