川崎フロンターレがついにJリーグを制覇しました。創設21年目の悲願達成に、かつてキャプテンを務めた自分も「おめでとう」と言われるのですが、それ以前にサポーターのみなさんに「おめでとうございます」と伝えたいです。 常々フロンターレの選手は「我々はサポーターに支えられたチーム」と口にします。何度もタイトルに近づきながら優勝できず、主要タイトルで8度の準優勝。それでもブーイングもせず温かく見守ってくれたサポーターたちが地道に長く応援した結果、初タイトルとなりました。 逆転優勝の足がかり 今年のフロンターレは、何度も奈落の底に突き落とされました。元日の天皇杯決勝は鹿島に延長戦の末に負け、ACL準々決勝では、第1戦で優位に立ちながら、第2戦で浦和に大逆転負け。ルヴァン杯決勝でもセレッソ大阪に敗れました。それでも選手たちは前を向き、戦い続けました。 中でも10月14日の仙台戦は0―2とリードされ、しか