いつかこの日が来ると予期していたとはいえ、「人口減少社会」に向けて記憶に刻んでもいいポイントを通過したのは間違いありません。現在は、全国的な傾向とは逆に、「子ども出生増と人口増」の傾向を維持している世田谷区ですが、近い将来には、このトレンドにストップがかかるのではないかと予想されています。 一方で、自治体の社会政策と、子どもの出生数や人口動態には、深い関連があると考えています。すでに、就労人口の多い首都圏でも人口減少は始まっています。しかし、都心からの距離や住環境等の条件が同じでも、子育て支援の環境が整っていれば「出生数」に大きな影響が出てきます。ただ、ひとつの自治体で積み重ねる努力が社会全体にどのように波及するかは、そう簡単なことではないとも考えています。