ホンダの福井威夫社長は21日の定例記者会見で、ハイブリッド車(HV)の事業方針を提示し、2009年初めに投入する専用車などに加え、主力コンパクトカー『フィット』にも展開する計画を明らかにした。 09年に投入する専用車は、世界で年20万台の販売を計画する戦略車種。福井社長はこれに続き、昨年の東京モーターショーに出品したスポーツHVコンセプトの『CR-Z』をベースにしたモデル、さらにフィットのHVも投入すると語った。 既存の『シビックハイブリッド』も生産を継続する。福井社長はこれら4モデルの販売台数は年50万台程度になるとの見通しも示した。50万台レベルは「2013年から15年までには」と見ている。 フィットへの展開について福井社長は「世界で生産しており、海外展開が図りやすい」ことのほか、「欧州の排出ガス規制の強化もにらんでいる」と説明した。 《池原照雄》