価値の判断基準が自分の外にある人間は表現者になれない -価値の判断基準が自分の外にある人間は表現者になれない - 発声練習. この文章の主題は「他人の移ろいやすい価値観に惑わされるのではなく、精神的に背骨が通ってないといけないよ」というもので、良くできていて、とても耳にいたい。だけど、何故か違和感がぬけない。微妙にしっくりこないように感じる。 例えば、この文面は芸術家にとって半分正しくない。芸術にとっては、作品そのものやそれを生み出すプロセスに対して、「精神的な背骨」が通ってないといけない。しかし一方で、芸術にとって自分の外「だけ」が唯一絶対の価値判断基準である。どれだけ背骨が通っていようが、聴衆に評価されない芸術には何の価値もない。聴衆がどれだけ間違っていて、芸術家がどれだけ正しかろうが、だ。 #ただし、聴衆は変わりうるので、一度ダメだからと言って常にダメとは限らない。死後評価されるなど