民主党代議士会の会場の座席には、新人議員の名札が張られている=河合博司撮影 民主党の小沢一郎幹事長が国会対応や政策立案で掲げる「小沢ルール」に、党内が右往左往している。「口べた」と称する小沢氏の真意の読み解き方で「ルール」が変わり、人事などで影響が出ている。この読み解き競争が、鳩山由紀夫首相の求心力を低下させ、責任の所在をあいまいにしている。 国会改革、政策決定の政府への一元化、選挙重視――。小沢氏はこれらにこだわりを持ち、独特の「ルール」を設けている。だが、「解釈」をめぐり現場は混乱が続く。 総選挙後、国会内の党代議士会会場の座席には新人議員の名札が張られ、欠席者が一目でわかるようになった。党国会対策委員会が「新人は率先して国会に出席」との小沢ルールに配慮したものだが、小沢氏は指示したわけでなく、「どうしたんだ、これは」と驚いたという。 真意を正確に読み取り、参院側の存在感を高め