【ベルリン=三好範英】27日に投開票されたドイツ連邦議会(下院)選挙で、メルケル首相が率いる保守のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は第1党の座を維持し、選挙管理委員会が発表した暫定最終結果によると、次の連立相手として想定していた中道の自由民主党(FDP)との得票率の合計が48%を超えた。 公共放送ARDは、両党の合計議席は過半数の333議席(総議席数623議席)に達したと伝えた。この結果、同盟と社会民主党(SPD)による左右大連立は1期4年間で幕を閉じ、続投するメルケル首相が新たに保守中道連立政権を率いる見通しとなった。 同盟と自民党による政権が樹立されると、コール元首相が退陣した1998年以来、11年ぶり。 メルケル首相は27日夜、ベルリンの党本部で「目標に掲げた通りの(大連立政権に代わる)新政権を実現した」と勝利宣言した。一方、社民党の首相候補だったシュタインマイヤー外相も、